10.7. 解釈とまとめ
本章の主役は,極限と積分の交換である. 結論だけを並べると次のようになる.
-
f_n \uparrow fなら\int f_n \to \int f -
一般の非負列では
\int \liminf f_n \le \liminf \int f_n -
|f_n|\le g\in\calL^1(X)なら\int f_n \to \int f -
有限測度空間では,一様有界性だけで優関数を作れる
この4つの定理により,\lim,\sum,d/dt,\int の交換が厳密に扱えるようになった.
これが測度空間上の積分論の最重要部分であり,
確率論・偏微分方程式・Fourier解析・関数解析へ進むための基礎になる.