8.8. 解釈とまとめ
測度空間上の積分では,まず S^+(X) に属する単関数から積分を定め,
次に M^+(X) の元へ拡張し,最後に \calL^1(X) を取り出した.
したがってこの積分の本質は,
関数値そのものよりも「その値をとる領域の大きさ」を正確に足し合わせることにある.
特に本章で得た重要な事実は次の通りである.
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Dirichlet関数はLebesgue積分でき,積分値は
0である -
f\in\calL^1(X)であることと|f|\in\calL^1(X)であることは同値である -
可積分関数は零集合上で値を変えても積分値が変わらない
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Riemann可積分関数はすべてLebesgue可積分である
次章では,この積分を実際に計算で運用するための基本公式
\int(f+g),\int cf,\int |f|,\int_X f を体系的に整理する.