7.9. 解釈とまとめ
可測関数空間 M(X) の元とは,Theorem 7.3.4で見たように
\{f>a\} のようなレベル集合が可測である関数であった.
つまり,関数の値そのものより,
その値をとる領域の幾何学が測度で追えることが本質である.
本章で得た重要な事実は次の通りである.
-
連続関数と指示関数は可測である
-
M(X;\RR)は和・積・逆数・合成で閉じている(cor:measurable-algebra-operations,prop:measurable-reciprocal) -
M(X)は\sup,\inf,\limsup,\liminf,\limで閉じている(prop:measurable-countable-sup-inf,prop:measurable-limsup-liminf) -
完備な測度空間では,零集合上で値を変えても可測性は変わらない(Proposition 7.7.3)
次章では,Lebesgue可測関数に対してLebesgue積分を定義する. その出発点は,
\text{指示関数} \to \text{単関数} \to \text{一般の可測関数}
という拡張である.