6.1. 動機づけ
Lebesgue内測度は,コンパクト集合で内側から近似する量として導入した.
これは幾何学的には自然だが,コンパクト集合という位相的概念に依存している.
一般の集合 X では位相を持たないことも多く,内測度を同じ形で定義できるとは限らない.
Carathéodoryの考え方は,内測度を使わず,外測度だけから可測性を判定することである.
この方法では「集合を A の内側と外側に切っても外測度が余計に増えない」
という条件が,可測性の役割を果たす.